◎ オリエンテーションの内容をご紹介します ◎
辻野隆之(茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造 代表取締役社長)
10年前の2005年5月に「一緒に‼ 舞台初仕込み」を実施。2007年10月のグランドオープンに向け、「みなさんも茅野市民館づくりに参加しませんか?」を実施しました。この時、舞台スポットライトを取り付け、照明には参加者の名前を設置した人の名前をつけています。(現在の市民館照明スタッフも初仕込みの参加者です)。
10年前の4月に建物が建ち、10月にグランドオープン。この劇場を地域の皆さんと一緒につくってきた10年でした。「11年目に、なにか形になるものをみんなで一緒につくらない?」という市民のみなさんの声を受け、27年度11月、皆さんと一緒につくってきた市民館づくりの通過点として、表現のおひろめをしたいと思っています。地域ならではの劇場、そこで生まれてくる地域ならではの作品を目指して、皆さんと一緒に楽しんで過ごしていきたいです。
(2005年プレ・オープニング「一緒に‼ 舞台初仕込み」) |
■創作方法について
西田豊子(劇作家、演出家)
演劇教育は福祉、地域づくり、コミュニティアートなどの分野でも取り入れられてきています。住民参加型の創作劇などです。市民館の活動も、茅野も魅力的。「市民一人ひとりが主人公になれる場」として、みんなが一緒につくること。出演者もバックステージも主人公であることを大切にしたいです。
茅野でつくりたいもの=縄文、八ヶ岳。すべてのふるさとであり、命をはぐくむ象徴のようなものが八ヶ岳だと思います。5,000年前から続く人の営み=縄文、なのだろうなと感じています。
演劇をつくる場合、脚本があると思いますが、決まった脚本はありません。では、どのようにすすめるかというと、ワークショップを通して、出演者もバックステージも発信しアイデアを出し合い、すべてを一緒に創作していきたいと思います。デバイジングシアターといわれる手法です。
登場人物は、それまでの人生を豊かに生きてきた人たちがつくっていくから、皆さんでつくっていけます。場面も物語も、コンセプトに向かって、みんなが共有してつくっていけます。「わたしだったらこう言うだろう」と言葉が生まれるので、丸暗記の苦労はいりません。
人が生きていて、心が躍り、動き、葛藤を乗り越え、変化が生まれます。その感動をだれかとわかちあいたいという思いから、おしゃべりが始まり、身振り手振りがついて、抑揚がついて、再現され、伝えたいというイマジネーションから演劇が生まれたと思います。
一人ひとり、生きてこられたかけがえのない人生、ドラマが原石として光り輝き存在しています。それを紡げば、素晴らしい作品になると確信しています。どんな方もウェルカム。持ち味、才能、いろいろな表現が集まってきたらうれしいです。
オリエンテーションの様子 |
■スケジュール
第1ステージ(5、6、7月「遊びながら創造表現のパワーUP!体験型ワークショップで想像・創造力をパワーアップ!」)は、遊びから。遊びはトレーニング。生きる力。人生の模擬レッスン。「安全、安心、信頼」の関係が通っていると、人は豊かに表現できます。そういった部分を大切にしていきます。そういった部分を記録することも大事です。第2ステージ(8、9月「参加者のアイデアや発信をもとに、ワークショップで作品を創作!」)で、タイトルが決まってくるかな。ここまでは、グループのなかで通っていればいい。第3ステージ(10、11月「専門家とともに完成度を高め、いよいよ舞台発表へ!」)
は「だれかに伝えたい」という皆さんへの問いかけ。最後までクリエイティブにいきましょう。得意技、やってみたいこと、それがスタイルに影響して、つくられていきます。
茅野市民館10周年記念事業 縄文アートプロジェクト
オリエンテーション (参加者募集説明会)
2015年5月10日(日)11日(月)
◎日 時:平成27年5月10日(日)14:00~、11日(月)19:00~
◎会 場:茅野市民館アトリエ
◎参加費:無料
※参加者 10日(日)20人、11日(月)13人
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