茅野市民館いどばた会議「ちのばた」つづき
〈縄文ファンタジーをつくろう!〉講演の巻
■第2弾 「縄文のビーナス」誕生の地
講師:鵜飼幸雄(茅野市尖石縄文考古館館長)
2014年2月7日(金)
第2弾は、茅野市尖石縄文考古館の鵜飼幸雄館長を講師に、八ヶ岳山麓の縄文文化を中心にお話を聞きました。
八ヶ岳の西南麓(茅野市、原村、富士見町、山梨県北杜市など)には縄文中期を中心に住居址の大きなかたまりがあり、文化が栄えたそうです。豊富な黒曜石の原産地だった霧ヶ峰に近い、茅野市の通称・北山浦は「袋のような、たまる地形」で、そのような場所から「縄文のビーナス」や「仮面の女神」といった土偶が生み出されたのでは―といいます。
北山浦に多い「蛇体把手付土器」や、翡翠の出土など、「各方面からの文化が融合して、新たな土器が生まれ、発信される場所だったのでは」と鵜飼館長。在野の考古学者、宮坂英弌の活動についても紹介し、「戦後で社会が混迷しているなか、発掘の仕事を市民が良しと認めてやらせてくれた。その精神的な部分が今に伝わっているのだと思う」とも話していました。
「文化の発信力」。そんな言葉がキーワードとなった回でした。
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